「アロニア」は、ラズベリーやブルーベリーなどと同じベリー系でバラ科の果物です。
寒さに強い性質を持つことから北アメリカで大きく生産され、日本にはロシア経由で1976年頃に輸入されたと言われています。
東欧では多くの有効な効能から「メディカルフルーツ」、ロシアでは花の構造が似ていることから「黒い実のナナカマド」と呼ばれています。
そのままでも食べられますが、渋みが強いためジャムなどに加工して食べられることが多い果実です。

「アロニア」に含まれる代表的な成分は『アントシアニン』という抗酸化作用のあるポリフェノールです。その量はブルーベリーの2倍以上と言われています。『アントシアニン』は「目が見える」と感じるロドプシンという成分の合成を助ける働きがあり、目のかすみやぼやけ、疲労などを改善する効果があると言われています。また、美白作用のあるビタミンCなどの各種ビタミン類や食物繊維が豊富なことから、女性をきれいにするフルーツとも言われています。近年の研究結果では、脂肪燃焼効果も確認されるなど、健康食品としての関心も高まっています。

すぐうしろに飛騨高山を従え、乗鞍岳をはじめ四方を山に囲まれた、松本市奈川の南部に位置する神谷地区でアロニアは生産されています。
標高1,100mを超える神谷地区では集落の上段にまとまった農地があり、ソバ・野沢菜・いんげん・花豆などが作付けされています。

手軽においしく「アロニア」をとるのにおすすめはスムージー。
食物繊維が豊富で「整腸効果・便秘解消」も期待でき、ほかのフルーツなどの甘みで渋みも軽減されます。
夏は冷凍した果物を使ってフローズンスムージーに。