富士見町は八ヶ岳南山麓に位置し、標高は約1,000ｍで昼夜の寒暖差が大きく降雨が少ない冷涼な高原地帯です。ルバーブは冷涼な気候により赤色が鮮明になるといわれており、富士見町では希少種とされる「赤いルバーブ」が生産されています。
緑色や緑と赤のグラデーションといったバリエーションがありますが、「赤いルバーブ」は富士見町が日本一の生産量です。

ルバーブはシベリア原産のタデ科の植物です。日本では主に長野県や北海道などで栽培されており、さっぱりした酸味を生かしてジャムやスイーツなどに使われます。ヨーロッパではとてもポピュラーですが、日本ではまだまだ食べたことがない人が多い野菜ではないでしょうか。

別名は「ショクヨウダイオウ（食用大黄）」、漢方名は「ダイオウ」で、現在の日本でも主要生薬の一つとして扱われており、便秘やそれに伴う腹部の膨満感などに処方されているようです。

ビタミンCをはじめとしたビタミン群が豊富なほか、カリウム、葉酸、食物繊維などをたっぷりと含んでいます。特に100g当たりのカリウムの含有量がきゅうりやナスの2倍と多いことが特徴です。また、根には下剤としての薬用成分があることから、茎にもわずかにその成分が含まれているとされていて、便秘を改善する効能も期待できます。

富士見町ルバーブ生産組合 生産者の原田夫妻です。

原田夫妻は、元々は他県在住でしたが、富士見町の「赤いルバーブ」に出会い、魅了され今ではなんと生産者になってしまいました。

こちらは4年目のルバーブ。
１株はかなり大きく、葉も大きい！
葉の方まで茎が赤く色づいてきたら獲り頃という事で、ルバーブは一茎ずつ大きさや色付きを確認しながら、カマなどは使わず、根元を折って収穫します。
収穫体験をさせて頂きましたが、結構大変でした。

ルバーブの花です。
花は摘み取らないと栄養が取られてしまい茎に栄養が行き届かなくなってしまうそうです。

原田さんはほとんど農薬を使わずに生産しており、生だけでなく、ルバーブを使ったお菓子やビールなども開発販売しています。

ルバーブを使ったフルーティーなビールはこちらから。
3種3本セット
3種6本セット

近年百貨店やスーパーでも見かけるようになりましたが、まだまだ希少のため馴染みがない方も多いルバーブ。
欧米ではサラダや肉料理のソースとしても食されていますが、日本ではやっぱりジャムがポピュラーです。熱を加えるとすぐにやわらかくなるため、あっという間にジャムができます。レモン汁や、相性がいい苺を入れるとよりおいしくなります。
その他、マフィンやタルトなどにもおススメです。